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   会の趣意書  

  「木愛の会」趣意書

  1. 循環型社会の構築のために木材を使いましょう

  2. 大海原の可能性の有る木で、新しい建築を考えましょう

  3. 木造都市」を提案しましょう

  4. 建築や関連業態を志す者に、近未来の木の建築・都市を学べる場を提供しましょう

 

「木愛の会」 趣意書

地球にやさしい循環型社会を目指して、専門性を生かし、「木造都市」を提言し、英知と勇気と情熱を注いで実現させましょう。


@循環型社会の構築のために木材を使いましょう

地球環境のバランス、(大気と、陸、海、動植物、人間の暮らし)を保つには、循環型社会の構築が不可欠です。
CO2のオゾン層破壊により、地球環境のバランスが崩れつつあります。
日本は国土の7割が森林ですが、それの果たす役割に、二酸化炭素の含蓄があります。 木材は伐採され、製材し建築用部材となっても、CO2はそのままストックされます。木材が、建築部材に製造・加工される時の消費エネルギーは少なく、発生するCO2は他のアルミや、鉄と比較して格段に少なく、地球環境にやさしい材料といえます。
木材を伐採し必ず植林する、を繰り返していけば、枯渇の心配のない資源なのです。循環社会の主役は木材と言える所以ですが、しかしながら 国産の木材使用量はわずか2割しかありません。輸入材に頼らなくとも戦後の造林材が育っています。
木材を使い植林することで森林を保全し、生態系の循環を促します。循環型社会構築のため、木の建築の需要と供給を促進させましょう。

A大海原の可能性の有る木で、新しい建築を考えましょう

産業革命以後、鉄、ガラス、セメントで作られる建築は、研究され尽くされた感があります。しかしながら、木の建築の可能性は大海原で、未知数と言えます。
近年、木造共同住宅3階建てを初め、大スパンの大断面木造建築、5階建てオフィス建築が建てられています。耐火建築物としての認定はまだ、不十分ですが、近い将来道が開け、様々な用途の木造建築が展開されることを確信します。
新しい建築は、古い素材を研究し、鍛えることで生まれます。伝統的構法に先人の木への造詣を学び、伝承すると共に、木の特性を学び新しい木の建築を考えましょう。

B「木造都市」を提案しましょう

2003年の「美しい国づくり政策大綱」に続き、2004年に「景観緑三法」が成立し、地球環境への関心の高まり、高齢社会での健康と生きがいなど、国民の価値観の多様性とともに、美しく安全で健康な街とは何かが問われています。 
 すでに、住宅は言うに及ばず、幼稚園、学校、病院、高齢者施設、ホテルなどの公共性の高い建築で木造や、木がふんだんに使われています。木の構造での街づくりがどうすれば可能か、木材の利用促進にかかる制度や助成、建築基準法の改正を踏まえて、学び、提案しましょう。

C建築や関連業態を志す者に、近未来の木の建築・都市を学べる場を提供しましょう

地域の人々の暮らしや、地域の材料とともにある「営み」としての木造建築を実践し続けてきた建築家・専門家たちが、今改めて木の建築の価値を発見し、木の建築・都市を学べる場や機会を設けることは、次世代への責務でもあります。木に関する良さを学び、伝統の上に自発的に、木の建築を発展させ、地域に暮らす人々や国内外に向けて発信しましょう。                  

「木愛の会」代表世話人  太幡英亮



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